虫に刺されたあとのかゆみや腫れは、不快でやっかいですよね。
ケアしないで掻きむしったりしてしまうと、痒みが長引くうえ、刺された痕がなかなか治りません。アロマの香りが広がるナチュラルな軟膏は虫さされのかゆみを鎮め、刺された痕をきれいにしてくれます。自分で簡単に作れるアロマ虫刺され軟膏の作り方とおすすめ精油をご紹介します。
アロマテラピーで使用する精油は、芳香植物から香りの成分だけを抽出させたもので、精油一つひとつ香りが異なり、また薬理作用を持つことから、精油の香りの効果と薬理効果による相乗効果が期待できます。
【虫刺されのかゆみや腫れにはアロマ虫刺され軟膏がおすすめ!】
●皮ふの表面に留まり、効果を発揮しやすい
ホホバオイルなどの植物性オイルに、みつろうを加えてオイルを固め、軟膏にすることで、虫に刺された患部だけを局所的に使用でき、また患部の皮ふに持続的に留まることができます。そのため、精油の有効成分が皮ふ内に浸透して集中的に作用し、効果を発揮しやすくなります。
●刺激から患部を保護
虫に刺された患部を植物性オイルの油膜で覆うことにより、患部を刺激から保護することができ、また、軟膏の材料に使用するみつろうや精油には抗菌作用もあるため、患部から病原菌の感染を防ぐこともできます。
●リラックスやリフレッシュ効果も
虫刺され軟膏に使用する精油には、フローラルな香りでリラックス作用のあるゼラニウムや、清涼感のあるスッキリとした香りでリフレッシュ作用のあるペパーミントなどがあります。
香りを嗅ぎながら軟膏を使用することで、楽しみながらアロマの香り効果も期待できます。
●外出先へ持ち歩くことができる
虫刺され軟膏を小さいクリーム容器に入れればバッグに入り、外出先へ持ち歩くことができます。小さくて軽いので邪魔にならず、外出先でも虫に刺されたら素早く軟膏を取り出して使用することができます。
●安心の100%天然の植物成分
芳香植物から抽出した精油は、100%天然の植物成分です。自然の植物の香り効果と精油がもつ有効成分が、虫に刺された患部にやさしく働きかけ、かゆみや腫れを抑えて治りを早めてくれます。ナチュラルなアロマの香りを楽しみながら、植物のパワーを取り入れることができます。
虫刺され軟膏に使用するアロマの精油には、かゆみを鎮める働きや、腫れや炎症を抑える働きなどがあります。虫に刺されたあとの肌ケアにおすすめのアロマ精油をご紹介します。
精油をブレンドして香りを楽しみながら使用するとよいです。
スキンケアによく使用される香りで、バラに似たフローラルな香りでリラックス効果が高く、人気のアロマです。虫に刺された患部のかゆみを抑え、痕をきれいに消してくれる働きがあるため、患部の肌ケアにおすすめです。ゼラニウムに含まれるシトロネロールという香り成分が、昆虫忌避作用があり、虫よけにも役立ちます。
虫に刺された後の肌のかゆみや炎症を抑える働きがありますので、患部の肌ケアにおすすめです。体感温度を下げる働きがあり、夏の暑い時期に使用する時や、患部が炎症を起こして熱をもっている時には使用感がよいです。
清涼感のあるスーとした香りが特徴のアロマで、香りを嗅ぎながら使用すると、気分が一気にリフレッシュします。
材料は3つだけ。植物オイルとみつろうを温めてアロマの精油を加えるだけで、だれでも簡単に作ることができます。お好きな香りの精油をブレンドしてオリジナルの香りを楽しみながら作ってみてください。
■材料
・みつろう 6g
・上記のおすすめ精油 10滴以内
・植物性オイル(ホホバオイルなど) 35ml
・保存容器(40ml、遮光瓶、消毒済み)
■作り方
①みつろうと植物性オイルを量り、耐熱容器に入れて湯せんにかけます。
②かき混ぜながらみつろうを完全に溶かし(融点60度)、湯せんからはずします。
③保存容器に②を流しこみ、荒熱が取れたら精油を1滴ずつ加えて混ぜ、静かに冷まします。
※ 材料の「みつろう」は、ミツバチが巣を作る時に分泌する液体のワックスを精製したもので、オイルを固めるために使用します。抗菌作用があり、皮ふを柔軟にして成分を浸透させる働きがあります。
※ 軟膏を柔らかめにする場合は、みつろうの量を少なめに、固めにする場合は多めにします。
※ みつろうは60度で融けるため、沸かしたお湯を使用したり、鍋を使って火にかけながら湯せんしてください。
上記で作ったアロマ虫刺され軟膏を作って、虫に刺された箇所に塗るだけ!
刺されたら掻かずに早めに塗ると、きれいに痕がなくなります。
アロマテラピーで使用する「精油」は、植物から抽出した100%天然のものですが、
天然の植物成分だからといって、全ての人間に安全でやさしいわけではありません。
精油を使用する際には、体や皮膚にトラブルが起こらないよう、注意して安全に使用してください。
【アロマグッズを手作りする際の精油の注意点】
●精油の滴数を多く入れ過ぎない。
精油の量を多く入れ過ぎてしまうと、肌に刺激が強く、かぶれや湿疹などの肌トラブルが起こる恐れがあります。使用する精油の量は、上記使用方法の説明の範囲内にしてください。
●敏感肌の方の使用は要注意
敏感肌の方は、刺激の強い精油の使用は避け、また、使用する精油の滴数も少なめにして、皮膚に異常が出ないように注意してください。
<刺激が強い精油>
レモングラス、レモンユーカリ、シナモン、クローブ、ローズマリー、レモン、グレープフルーツ、パイン、ティートリー、ユーカリ、ジンジャー、ウィンターグリーン、ジュニパー等
もし万が一、皮膚がピリピリしたり、違和感を感じた場合は、すぐに使用を中止して、皮膚をよく洗い流してください。